中日ドラゴンズのエース投手、柳裕也選手のFA(フリーエージェント)権取得が話題となっています。
2021年に投手二冠を達成した実力派右腕の去就に、野球ファンの注目が集まっています。
本記事では、柳裕也選手のFAランクや補償内容、これまでの実績、そして感動的なエピソードをご紹介します。
さらに、移籍の可能性についても詳しく解説していきます。
柳裕也のFAランクBと補償内容

まず、柳裕也選手のFAランクと補償内容について見ていきましょう。
柳裕也選手のFAランクは「Bランク」となっています。
Bランクの場合、以下のような補償が発生します。
- 人的補償:移籍先球団は中日ドラゴンズに対し、プロテクトリストから外れた選手1名を渡す必要があります。
- 金銭補償:人的補償に加えて、金銭での補償も必要となります。
柳裕也選手がFA権を行使する場合、2025年8月18日に国内FA権を取得することになります。
2025年シーズンの年俸は1億1000万円と報じられており、実力派投手としての評価が高いことがうかがえます。
柳裕也の輝かしい実績と2021年二冠投手の快挙

次に、柳裕也選手のこれまでの実績を振り返ってみましょう。
柳裕也選手は横浜高校時代から注目の選手でした。
- 甲子園出場:春2回、夏1回の計3回
- 甲子園通算成績:6試合、42回2/3、37奪三振、防御率2.74
明治大学時代には、川上憲伸以来19年ぶりとなる投手でのキャプテンを務めました。
大学4年春には6勝、87奪三振、防御率0.87で投手三冠を達成しています。
明大の「エース」兼「主将」。柳裕也選手(4年)は明大では川上憲伸氏(平10商卒)以来19年ぶりの「投手主将」だ。今季は6勝、87奪三振、防御率0.87で投手三冠。
プロ入り後、2021年シーズンに柳裕也選手は大ブレイクします。
- 26試合登板:11勝6敗、防御率2.20、168奪三振
- 投手二冠:最優秀防御率と最多奪三振を獲得
- ベストナイン・ゴールデングラブ賞も受賞
2021シーズンのJERAセ・リーグ公式戦全日程が終了し、
— 中日ドラゴンズ公式🐨 (@DragonsOfficial) November 1, 2021
柳裕也投手が防御率2.20、奪三振168で最優秀防御率投手賞と最多三振奪取投手賞を獲得しました!
自身初の投手2冠タイトル獲得の快挙です㊗㊗#dragons #柳裕也 #ONEBLUE pic.twitter.com/qkgZ8itJBD
この素晴らしい成績により、柳裕也選手は名実ともに中日ドラゴンズのエースとしての地位を確立しました。
柳裕也の中日エースの感動秘話とエピソード

柳裕也選手の人間性を物語る感動的なエピソードをいくつかご紹介します。
12歳で父の葬儀の喪主を務める
柳裕也選手は小学6年生(12歳)の時に父親を交通事故で亡くしました。
ショックを受けた母親の代わりに喪主を務め、「お父さん、ぼく、プロ野球選手になってお母さんと妹を守ります」と挨拶したそうです。
この言葉が彼の野球人生の原点となりました。
涌井秀章先輩の「涌井塾」
2021年のブレイクの裏には、横浜高校の8学年上の先輩・涌井秀章選手(当時楽天)との自主トレがありました。
涌井秀章選手から直伝のシンカーの握りやリリース方法を学び、投球の幅を広げたのです。
幻のノーヒットノーラン
2023年8月13日の広島戦で、柳裕也選手は9回まで無安打無失点の快投を見せました。
しかし、味方打線の援護がなく0-0のまま延長戦に突入。
10回にマウンドには上がらず、ノーヒットノーラン達成は「幻」に終わりました。
それでも試合は延長10回に中日がサヨナラ勝ち。
お立ち台で柳選手は「ノーヒットノーランは達成できました?」とおとぼけて爆笑をさらいました。
歴史的ムエンゴに苦しむエース
柳裕也選手は味方打線の援護に恵まれない「ムエンゴ」の代名詞的存在です。
2023年シーズンは24試合先発、防御率2.44ながら4勝11敗という不運な成績に終わりました。
後半戦の援護率はわずか0.55(後半戦10登板で援護点4点のみ)という驚異的な数字でした。
まとめ
柳裕也選手のFAランクはBランクであり、移籍の際には人的補償と金銭補償が発生します。
2021年には投手二冠を達成し、中日ドラゴンズのエースとして活躍してきました。
幼少期の苦難や先輩からの指導、そして不運な試合展開にも負けない精神力など、多くの感動的なエピソードを持つ選手です。
FA権取得後の去就については、以下の点に注目が集まっています。
- 巨人や横浜DeNA、ソフトバンクなどが獲得に興味を示している可能性
- 中日ドラゴンズの成績不振が移籍を後押しする可能性
- 柳裕也選手自身の年齢とコンディション
柳裕也選手の今後の動向に、野球ファンの注目が集まることは間違いありません。
彼の決断が、プロ野球界に大きな影響を与えることになるでしょう。
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