2025年の自民党総裁選挙が開幕し、注目を集めているのが高市早苗氏とその選挙組織「チームサナエ」です。
3度目の挑戦となる今回、高市早苗氏は強力な組織体制を構築し、党内外からの支持拡大を図っています。
本記事では、高市早苗氏と「チームサナエ」の全貌に迫り、その組織構成、政策ビジョン、そして選挙戦略について詳しく解説します。
高市早苗氏は、前経済安全保障担当大臣として知られる保守派の重鎮です。
今回の総裁選では、「日本列島を強く豊かに」をスローガンに掲げ、経済安全保障や憲法改正などの重要課題に取り組む姿勢を示しています。
では、高市早苗氏を支える「チームサナエ」とはどのような組織なのでしょうか？
キャプテンや本部長は誰が務めているのか？
そして、どのような戦略で総裁選に挑むのか？
詳しく見ていきましょう。
高市早苗のチームサナエの組織構成と主要メンバー
「チームサナエ」は、高市早苗氏の総裁選勝利を目指して結成された選挙組織です。
その特徴は、若手議員から党の重鎮まで幅広い支持基盤を持つことです。
主要メンバーを見ていきましょう。
1. キャプテン：小野田紀美参議院議員
小野田紀美氏は、チームサナエのキャプテンとして陣頭指揮を執っています。
出陣式では「明るい未来を見よう」「必ず高市首相誕生を」と力強く呼びかけ、組織の士気を高めています。
東京都内で選対会合を開き、女性議員や若手・中堅が前面に立った「チーム・サナエ」を組織し、キャプテンを小野田紀美参院議員が務める方針を決めた。
出典：産経新聞
2. 本部長：中曽根弘文参議院議員
元外務大臣の中曽根弘文氏が本部長を務めています。
豊富な政治経験を活かし、組織の要として活動しています。
3. 代表：古屋圭司衆議院議員
国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣（防災）、拉致問題担当大臣、国土強靭化担当大臣（第2次安倍内閣）、経済産業副大臣（第1次小泉内閣）、法務政務次官（村山改造内閣）、衆議院文部科学委員長・商工委員長・議院運営委員長、自由民主党選挙対策委員長（第4代）などを歴任しています。
4. シニアアドバイザー：中曽根弘文氏、古屋圭司氏
5. 地方議員有志の会：全国29のサテライト会場で活動
この強力な布陣で、「チームサナエ」は全国規模の支援体制を構築しています。
特に注目すべきは、3,000人の地方議員署名を集めた実績を持つ組織力です。
これが高市氏の強みとなっています。
高市早苗の政策ビジョンと重点課題
高市早苗氏は、「日本列島を強く豊かに」というスローガンのもと、以下の政策ビジョンと重点課題を掲げています。
1. 経済安全保障の強化
高市早苗氏は経済安全保障担当大臣としての経験を活かし、「重要経済安全保障情報保護活用法」の成立に尽力しました。
デュアルユース技術分野での日本企業の国際競争力強化を重視しています。
2. 憲法改正への取り組み
野党時代に「日本国憲法改正草案」作成に参加した経験を持つ高市早苗氏。
憲法審査会での議論を加速させ、改正実現を目指しています。
3. 外国人土地取得規制
平成23年から継続的に取り組んできた課題で、「安全保障土地法案」の実現を目指しています。
4. 家族観・皇室観の維持
選択的夫婦別姓には反対の立場を取り、126代続く男系天皇制度を「宝物のような皇室」と表現しています。
5. 地方創生
「日本列島の隅々までどこに住んでいても安全に生活でき、必要な福祉・医療・教育を受けられ、働く場所がある国」を目標に掲げています。
高市早苗とチームサナエの選挙戦略と地方ネットワーク
高市早苗氏とチームサナエは、以下のような選挙戦略を展開しています。
1. 地方議員ネットワークの活用
3,000人の地方議員署名を集めた実績を持つ組織力を最大限に活用。
名古屋市自民党市議団が機関決定で支持表明するなど、各地で党員投票での1位獲得を目標に設定しています。
2. SNS・デジタル戦略の強化
YouTube切り抜き動画の拡散やTwitterなどSNSでの情報発信を強化。
特筆すべきは、AI技術を活用した「教えて!? AIサナエさん」の導入です。
これにより、難しい政策も会話形式で分かりやすく説明しています。
3. 全国規模の支援体制構築
決起大会では、東京会場と全国29カ所のサテライト会場を同時中継。
地方議員有志の会が主催し、北海道から沖縄まで各地の議員が「高市さんしかいない」と熱弁を振るいました。
4. 保守系団体からの支援獲得
新党政治連盟（副会長に就任）や日本会議系地方議員、安倍晋三元首相の政策継承を掲げる議員グループなど、保守系団体からの支持を固めています。
5. 若手・女性議員からの支持拡大
「次は高市さんでなければ党員をやめる」という声が地元で多数あるなど、若手や女性議員からの支持も広がっています。
まとめ
高市早苗氏と「チームサナエ」は、強力な組織体制と明確な政策ビジョンを掲げ、2025年自民党総裁選に挑んでいます。
キャプテンの小野田紀美氏や本部長の中曽根弘文氏を中心とした組織力、地方ネットワークの活用、そしてAI技術も取り入れた先進的な選挙戦略が特徴です。
経済安全保障や憲法改正など、重要課題に対する明確な姿勢と、全国規模の支援体制を武器に、高市早苗氏は日本初の女性総理を目指しています。
今後の選挙戦の展開と、高市早苗氏の挑戦の行方に注目が集まっています。
「チームサナエ」の戦略と高市早苗氏の政策ビジョンが、どのように党員や議員の支持を獲得していくのか、そして総裁選の結果にどう影響するのか、今後の動向を引き続き注視していく必要がありそうです。
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