外資系投資銀行のエリート社員から、世界的なポーカープレイヤーへ。
岡本詩菜さんの驚くべき転身と成功の軌跡をご紹介します。
バークレイズ退職の真相から、ポーカー界での快進撃まで、詳しくお伝えします。
岡本詩菜の外資系エリートからポーカープレイヤーへの転身

岡本詩菜さんは、1989年生まれの埼玉県出身。
京都大学工学部建築学科を卒業後、2012年にイギリス系投資銀行バークレイズに入社しました。
外資系銀行で約10年間勤務した岡本さんですが、2023年に退職。
その後、自称「ポーカー好きのニート」として、プロポーカープレイヤーへの道を歩み始めます。
仕事を辞めた岡本さんは、
「私はプロでなく、ポーカー好きのニート」
と苦笑する。
出典:デイリー新潮
実は岡本詩菜さんがポーカーを始めたのは大学時代。
ボードゲーム好きだった彼女が、ゲーム仲間からの誘いでポーカーを始めたのがきっかけでした。
ポーカーの魅力について岡本さんは、「運と実力の絶妙なバランス」と表現。
建築学の知識とゲーム理論を組み合わせた戦略的思考を構築し、独自のアプローチを確立していきました。
岡本詩菜のバークレイズ時代と過酷な労働環境

バークレイズでの岡本詩菜さんの生活は、想像を絶するほど過酷なものでした。
毎朝4時に出社し、会社のトイレで仮眠を取ることも珍しくありませんでした。
年収は2000万円以上と高額でしたが、その代償として極度の長時間労働を強いられていたのです。
寝坊が怖かったので、仕事後は家でシャワーとメイク直しだけ済ませてすぐに会社に戻って、トイレの個室で1時間ほど仮眠をとることもよくありましたね。
出典:文春オンライン
しかし、この過酷な環境下でも岡本詩菜さんはポーカーを続けていました。
金融業界で培った分析能力が、ポーカーの戦略立案に大いに役立ったと語っています。
約11年間という長期にわたってバイリンガルエリートとして勤務した岡本詩菜さん。
その経験が、後のポーカー界での成功の礎となったのです。
岡本詩菜のポーカー界での快進撃と世界大会制覇

バークレイズ退職後、岡本詩菜さんのポーカー界での活躍は目覚ましいものでした。
2023年、WSOP Ladies Championshipで準優勝を果たします。
この時、岡本詩菜さんは「忘れ物をしてきた」と表現。
この「忘れ物」とは優勝のことで、翌年への強いモチベーションとなりました。
そして2024年7月3日、ついに「忘れ物を回収」。
WSOP Ladies Championship($1,000エントリー)で1,245人の参加者中1位となり、賞金$171,732(約2,600万円)を獲得。
日本人女性初のWSOP優勝者となる快挙を成し遂げました。
WSOP Ladies連覇!!
— Shiina Okamoto / 岡本詩菜 (@shiina_pkr) June 30, 2025
2023年🥈
2024年🥇
2025年🥇←NEW!!
伝説作りました。
第3章完結です。 https://t.co/P3vElfy9mw pic.twitter.com/Qfvaj2TWKq
さらに2025年には同大会で史上初の連覇を達成。
1,368エントリーの頂点に立ち、賞金$184,094(約2,600万円)を獲得しました。
この快挙により、岡本詩菜さんはWSOPの歴史に名を刻むこととなったのです。
岡本詩菜さんのポーカーに対する姿勢は、次の言葉に表れています。
「世間で思われているほど心理戦の要素は多くなく、理論に基づいた戦略がとても大事なので、基本的にはシンプルに勉強ができる人は強いです。私が学ぶのは、お互いが搾取されないようにプレイしたときに収束する戦略で、ゲーム理論に基づいています」
出典:Forbes
この理論的アプローチが、岡本詩菜さんの強さの秘訣と言えるでしょう。
岡本詩菜さんの活躍は日本国内にとどまりません。
2025年にはEPT Barcelona Women’s優勝を果たし、WSOPとEPTのレディース2冠達成という史上初の偉業を成し遂げました。
10/17-27に台湾でTMT Championshipが開催されます🎉
— Shiina Okamoto / 岡本詩菜 (@shiina_pkr) September 6, 2025
私も今回はフル参戦します🔥
日本から近くて、ご飯も美味しくて、人も優しい台湾🇹🇼個人的にもオススメ!
お待ちしてます😊@CtpClub https://t.co/XWtvX2iHDB pic.twitter.com/KSC7YZIemL
さらに、台湾で開催される台湾百万冠軍系列賽(TMTC)への参戦も表明しており、アジア圏でも注目を集めています。
これまでの主要大会での獲得賞金は総額約1億6000万円に達しており、わずか4年という短期間でこれだけの成果を上げたことは驚異的です。
まとめ
岡本詩菜さんの軌跡は、まさに現代のサクセスストーリーと言えるでしょう。
京都大学卒業後、バークレイズで10年間の外銀キャリアを積み、そしてポーカープロへと華麗なる転身を遂げました。
「ポーカー好きのニート」という謙遜した自己表現とは裏腹に、彼女の実績は世界レベル。
外資系投資銀行で培った分析力と戦略的思考、そして京都大学で学んだ理論的思考を見事にポーカーに応用し、わずか4年で世界の頂点に立ちました。
岡本詩菜さんの「忘れ物を回収しに行く」という表現や、モナコでの認知エピソードなど、数々の印象的な場面が彼女の人間的魅力を物語っています。
今後も日本のポーカー界を牽引する存在として、岡本詩菜さんの活躍から目が離せません!
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