2025年12月、柔道女子52キロ級の阿部詩選手が肋骨骨折を抱えながらグランドスラム東京大会で優勝し、大きな話題となりました。
「阿部詩選手が骨折していたって本当?」
「いつどこを骨折したの?」
「骨折しているのに試合に出て大丈夫だったの?」
このような疑問を持たれた方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、阿部詩選手の骨折について、負傷時期や部位、そして骨折を押して出場した理由や優勝までの道のりを詳しくお伝えします。
この記事を読めば、阿部詩選手の不屈の精神と2028年ロサンゼルス五輪への強い覚悟が分かりますよ。
阿部詩の骨折はいつどこを負傷したのか

阿部詩選手は2025年10月末の練習中に左胸を負傷しました。
当初は痛みをこらえながら練習を続けていましたが、グランドスラム東京大会の約2週間半前に検査を受けたところ、肋骨(ろっこつ)の骨折が判明したのです。
大会当日の回復度は約50%程度で、阿部詩選手自身も「30%なら出なかった」と語るギリギリの状態でした。
「1カ月前ぐらいに肋骨(ろっこつ)を折ってしまって出るか迷っていた中での戦いだったんですが、今できる自分自身の全力を出せたと思います」
出典:テレ朝NEWS
肋骨は呼吸や体の動きに連動する部位のため、柔道のような激しい接触競技では特に痛みが出やすい箇所です。
それでも阿部詩選手は大会1週間前まで出場を悩み続け、最終的に「これがロサンゼルス五輪だったら、怪我をしていても畳に立たないといけない」という覚悟から出場を決断しました。
この判断には、2028年のロス五輪を想定した実戦経験を積むという明確な目的があったのです。
阿部詩が肋骨骨折50%回復でグランドスラム東京に強行出場した理由

阿部詩選手が骨折を押して出場した最大の理由は、2028年ロサンゼルス五輪への準備でした。
「これがロス五輪だったら、怪我をしていても畳に立たないといけない」という言葉からは、本番を想定したシミュレーションとして今大会を位置づけていたことが分かります。
実際のオリンピックでは、どんな状態でも試合に臨まなければならない場面が訪れる可能性があります。
「すごく不安があって直前まで出るかどうか悩んでいた」と言いながらも「これがロサンゼルス五輪だったら、ケガをしていても畳に立たないといけないので」と強行出場を決意した。
出典:THE ANSWER
また、阿部詩選手は2024年のパリ五輪で2回戦敗退という悔しい経験をしています。
兄の一二三選手が連覇を達成する中、自身は世界ランキング1位でありながら谷落としで一本負けを喫しました。
この敗戦から約1年、阿部詩選手は2025年に出場した4つの大会すべてで優勝し、全勝で年を締めくくっています。
グランドスラム東京での優勝により、2026年世界選手権の代表にも内定しました。
骨折という逆境を乗り越えての優勝は、メンタル面でも大きな自信につながったはずです。
阿部詩選手にとって、この大会は単なる国内大会ではなく、ロス五輪での兄妹同時金メダルという夢への重要なステップだったのです。
阿部詩が骨折を乗り越えて優勝できた戦術と覚悟

肋骨骨折を抱えた阿部詩選手は、戦術を大きく変更して大会に臨みました。
得意の担ぎ技や寝技は肋骨に負担がかかるため使用を避け、「自分が相手の下になることは避けたかった」と語っています。
そのため、立ち技に絞った戦術で試合を組み立てたのです。
この戦術変更が功を奏し、準決勝では大森生純選手を、決勝では坪根菜々子選手を破りました。
国内のライバルに対して圧倒的な差を見せつけ、5度目のグランドスラム東京優勝を果たしたのです。
通常の状態でも難しい優勝を、骨折という制約の中で成し遂げた技術力と精神力は驚異的と言えます。
阿部詩選手はこれまでにも多くの怪我を乗り越えてきました。
2021年の東京五輪前には両肩の関節唇が切れた状態で約3年間競技を続け、五輪後に両肩の手術を受けています。
2024年のパリ五輪前には腰痛に苦しみながらも全試合一本勝ちで優勝するなど、常に逆境と戦ってきました。
今回の肋骨骨折も、そうした経験の延長線上にあると言えるでしょう。
まとめ
今回は、阿部詩選手の骨折について、負傷時期や部位、そして骨折を押して出場した理由や優勝までの道のりをお伝えしました。
阿部詩選手は2025年10月末に左胸の肋骨を骨折し、回復度50%の状態でグランドスラム東京大会に強行出場しました。
出場の理由は2028年ロサンゼルス五輪を想定した実戦経験を積むためで、立ち技に絞った戦術変更により見事5度目の優勝を果たしています。
阿部詩選手の不屈の精神と柔道への献身的な姿勢は、多くの人々に感動を与えています。
兄の一二三選手とともに、2028年ロサンゼルス五輪での兄妹同時金メダルという新たな物語が今まさに始まっています。
今後のご活躍が楽しみですね。

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