元フィギュアスケートペア選手でソチ五輪代表の高橋成美さんが、自身の性的指向についてカミングアウトしたことが話題になっています。
高橋成美さんは一体何をカミングアウトしたのでしょうか。
LGBTQのQとは何を意味するのか、そして恋愛感情がわからないとはどういうことなのか気になりますよね。
この記事では、高橋成美さんのカミングアウトの内容と、その背景にある思いについて詳しくお伝えします。
高橋成美がカミングアウトした内容はLGBTQのQ

2022年10月16日、高橋成美さんはプライドハウス東京主催のトークイベントで、自身が性的マイノリティであることを公表しました。
フィギュアスケートのペアで活躍し、2014年ソチ五輪に出場した高橋成美さん(30)が16日、性的マイノリティー(少数者)であることを告白した。
出典:4years.
高橋成美さんは「自分はLGBTに分類されないQだと思う」と語っています。
LGBTQの「Q」とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーにあてはまらない性的指向やジェンダーアイデンティティをもつ「クィア」、または性的指向やジェンダーアイデンティティが定まっていない「クエスチョニング」を指します。
高橋成美さんは当時30歳で、フィギュアスケート界で活躍した元トップアスリートとしてのカミングアウトは大きな注目を集めました。
彼女は「カミングアウトしたという意識はあまりない」とも語っており、自然体で自分の在り方を伝えたいという思いがあったようです。
発言によって批判があったとしても短期的なものであり、一方で発言によってホッとする人たちもいると信じているからだと説明しています。
小学校までは他の人との違いを感じることはあまりありませんでしたが、中学校あたりから「人と違うんじゃないかな」と感じるようになったといいます。
高橋成美さんのカミングアウトは、性的マイノリティの存在を可視化し、多様性を認め合う社会への一歩となりました。
高橋成美が恋愛感情がわからないと語る理由

高橋成美さんは「人を好きになることがたくさんあるのですが、それを『恋愛』という形に結びつける方法が分からない」と説明しています。
好きという感情はあるものの、恋愛に繋がったことがないというのが彼女の率直な思いです。
パートナーと長く一緒にやっていれば普通に恋愛感情が湧いてくると思うものの、「私の場合はパートナーだけじゃなく、男性にも女性にも恋愛感情みたいなものを感じたことがなくて」と語っています。
フィギュアスケートのペア競技では、パートナーとの密接な関係が求められます。
高橋成美さんは木原龍一選手とペアを組み、わずか1年半でソチ五輪出場を果たすという快挙を成し遂げました。
しかし、競技上のパートナーシップと恋愛感情は別物だったようです。
興味深いことに、最近のインタビューでは「いきなり結婚したくなった」と語り、人生初の「結婚したいモード」に入っているとのことです。
「最初、何、これって思いましたよ(笑)。急に結婚したいと思ったんです。そう思ったのは初めてです。その前にパートナーを探さないといけないんですが、私ぐらいの年齢や、少し上の人だと、もう結婚している人が多いかなと思うんです。
出典:Number Web
「恋愛で悩みたい。苦しむのが好きだから」と独特のユーモアで語る高橋成美さんの言葉からは、自分自身の感情と向き合い続ける姿勢が感じられます。
恋愛感情がわからないという悩みは、決して珍しいものではなく、多くの人が抱える感情の一つなのかもしれません。
高橋成美のカミングアウトの反響と現在の活動

高橋成美さんのカミングアウトは、スポーツ界における性的マイノリティの可視化という点で大きな意義がありました。
トップアスリートとしての経験を持つ彼女の発言は、多くの人々に勇気を与えたと言えるでしょう。
高橋成美さんは「誰しもカミングアウトすべきだとは思いません。ただ、性について隠さずにいられる、ありのままでいられる世の中になったら素敵」と述べています。
現在の高橋成美さんは、2021年に29歳で日本オリンピック委員会の理事に最年少で就任した経歴を持ち、現在はJOC評議員やアスリート委員として活動しています。
また、2020年には女優への転身を発表し、松竹芸能に所属してタレント活動も展開しています。
テレビでの大会中継の解説やバラエティ番組への出演など、多岐にわたる活動を行っています。
慶應義塾大学総合政策学部卒業 2021年6月~2023年6月 JOC理事・JOCアスリート委員(副委員長) 2023年6月~ JOC評議員・JOCアスリート委員 2023年6月~ 日本オリンピアンズ協会(OAJ)理事
出典:松竹芸能
さらに驚くべきは、高橋成美さんの語学力です。
日本語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、韓国語と、7〜8ヶ国語を操る才女でもあります。
2024年10月からは神奈川県三浦市に移住し、地域活動にも参加するなど、常識にとらわれない自由な生き方を実践し続けています。
まとめ
高橋成美さんのカミングアウトは、自身がLGBTQの「Q」であり、恋愛感情がわからないという率直な思いを伝えるものでした。
彼女の発言は、性的マイノリティの存在を可視化し、多様性を認め合う社会への一歩となっています。
現在は、JOC評議員やタレントとして多岐にわたる活動を展開し、三浦半島での新生活もスタートさせています。
高橋成美さんの自由で前向きな生き方は、これからも多くの人々に勇気と希望を与え続けることでしょう。
今後のご活躍が楽しみですね。

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