鈴木保奈美の紺ブレ愛! 30年以上一貫しつつ進化し続けるファッション哲学とは?

鈴木保奈美さんといえば、多くの人が「紺ブレ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

1991年の大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』から30年以上経った今も、鈴木保奈美さんと紺ブレザーの関係は続いています。

しかし、単に同じスタイルを繰り返しているわけではありません。

時代とともに、そして役柄に合わせて進化を続ける鈴木保奈美さんの紺ブレスタイル。

その魅力と秘密に迫ってみましょう。

目次

鈴木保奈美の東京ラブストーリーから始まった社会現象と原点

出典:instagram

1991年、フジテレビの月9ドラマ『東京ラブストーリー』で鈴木保奈美さんが演じた赤名リカのファッションは、日本中を席巻しました。

特に、金ボタンがついた紺のブレザーは瞬く間に社会現象となったのです。

当時の赤名リカのスタイルは以下のようなものでした。

  • 紺のブレザー(金ボタン付き)
  • タータンチェックのスカートやパンツ
  • 白シャツやボーダー柄のトップス
  • ローファー
  • スカーフアレンジ

このトラッドスタイルは、当時の「キレカジ(キレイめカジュアル)」ブームと相まって、爆発的な人気を博しました。

「紺ブレ」は1991年の流行語大賞にノミネートされるほどの影響力を持ちました。

アパレルショップでは紺ブレが売り切れ続出。

普通のジャケットのボタンを金ボタンに変えて陳列すれば、その場で完売するという事態にまで発展したのです。

世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(54)は、こう分析しています。

「紺ブレは、女性の社会進出を志す最先端の女性の象徴だった」

スポーツ用品メーカーに勤めるOLという設定の赤名リカは、カジュアルでありながら通勤にも着られる実用的なファッションを体現していたのです。

「1991年の流行語大賞」にもノミネートされ、トレンディドラマなどの影響や、渋カジ、プレッピー、アイビースタイル等の流行により、コンサバファッションの代表格として人気を集めたのが、ネイビージャケット、通称「紺ブレ」です。

出典:Allabout ファッション

鈴木保奈美のドラマごとに変わる一貫するスタイルと進化

出典:instagram

鈴木保奈美さんの紺ブレスタイルは、『東京ラブストーリー』以降も進化を続けています。

ドラマごとに変化しながらも、一貫した魅力を放ち続けているのです。

『SUITS/スーツ』シリーズ(2018-2020年)では、幸村チカ役として新たな紺ブレスタイルを確立しました。

このドラマでの特徴は以下の通りです。

  • ラグジュアリーキャリアスタイル
  • ブラウス+タイトスカートの組み合わせ
  • メリハリのある女性らしいシルエット
  • 上半身に華やかなディテール
  • 必ずジュエリーを添える

さらに、2025年の『人事の人見』では、人事部長・平田美和役として「美和プレッピー」スタイルを確立しました。

鈴木保奈美さん自身が役の見出しを”JK気分が抜けない年増”(笑)と表現するほど、若々しさと大人の魅力を兼ね備えたスタイルです。

このドラマでのスタイルの特徴は

  • プリーツスカート+白シャツ+グレーのカーディガン
  • ネイビーのコンパクトジャケット(七分袖)
  • ニットベスト+白シャツ+ネクタイ
  • トム ブラウンのシグネチャー「4BARストライプ」

このように、ドラマごとに役柄に合わせて進化しながらも、紺ブレを中心としたスタイルは一貫して鈴木保奈美さんの魅力を引き立てています。

鈴木保奈美とスタイリスト犬走比佐乃と二人三脚で築く独自のファッション哲学

出典:instagram

鈴木保奈美さんの紺ブレスタイルを語る上で欠かせないのが、スタイリストの犬走比佐乃さんの存在です。

二人の付き合いは30年以上に及び、まさに二人三脚で独自のファッション哲学を築き上げてきました。

犬走比佐乃さんと鈴木保奈美さんの出会いは、約30年前の雑誌『JJ』での撮影でした。

テーマは「保奈美さんの好きなアイテム」。そこで登場したのが紺ブレとダブルモンク、「ミハマ」の靴などの「ハマトラ」スタイルだったのです。

犬走比佐乃さんは当時をこう振り返っています。

「テレビで保奈美さんを見て『あ、この方なら私、スタイリングできるな』と思ったんです。そのとき、膝が出る丈の短いスカートを履いていらして、『違う!私ならそれは履かせない!』と思いました(笑)」

犬走比佐乃さんの鈴木保奈美さんへのスタイリングにおける哲学は、「二番煎じはしない」というプロフェッショナリズムにあります。

「私は、例えばある作品の衣装がとても好評をいただいたとしても、同じようなことは絶対にしたくないんですね。二番煎じというのは前を超えることはないと思っているので。だから衣装を通して、どんどん違う人物像を保奈美さんや監督とつくりあげていきたい」

この姿勢が、鈴木保奈美さんの紺ブレスタイルを常に新鮮で魅力的なものに保ち続けているのです。

まとめ

鈴木保奈美さんと「紺ブレ」の関係は、単なるファッショントレンドを超えた深い絆です。

30年以上にわたり、一貫しながらも進化を続けるそのスタイルは、多くの女性たちに影響を与え続けています。

主要ポイントをまとめると

  • 1991年『東京ラブストーリー』で紺ブレブームを創出
  • 30年以上一貫した「シャツにネクタイ、グレーか紺のジャケット」への愛着
  • スタイリスト犬走比佐乃さんとの30年超の信頼関係
  • 各ドラマで進化する紺ブレスタイル(東ラブ→SUITS→人事の人見)
  • 年齢と共に深まるファッションへの理解と楽しみ

鈴木保奈美さんは、流行に左右されない自分のスタイルを確立しながらも、時代や役柄に合わせて進化させ続ける稀有な存在です。

「紺ブレの女王」として、今なお多くの女性たちに影響を与え続ける鈴木保奈美さん。

彼女のファッション哲学は、これからも私たちを魅了し続けることでしょう。

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